戦国時代が大好きな時代考証家の山田順子さん、
真田幸村の故郷に住んで驚いた。
草ボーボーの畑がいっぱいあるのだ。
こうして「戦国ロマンそばプロジェクト」が スタートした。
遅い春がやってきた4月、地元の「原の郷そば活性化組合」との共同作業が始まった。
いろいろな仕事をしている仲間たちが集まってきて、あれこれ作業をしたら見違えるほどキレイになった。
ところが・・・・
耕うん機で耕しはじめると、大きな岩がゴロゴロ出てきて、
畑として使いにくい土地。
それが荒れた原因。
決して、真田の人達がさぼっていたわけではなかったのだ。
林檎の花が満開の頃、はじめての種播きをした。
夏の間いつでもそばの花が楽しめるように、ずらして種播き。
だから同じ畑の中でも、苗の大きさが違っている。
そばが生長すれば…草との戦いが待っている。
この畑は昨年まで草ボーボーだったところ、草の種がいっぱい落ちているのだ。
雨が激しく降ったあと、水の通る道ができてしまい、 そばの苗が育たなくなってしまいました。
真田の郷が一面の白いそば畑に変わった。幸村が見た戦国の風景が復活した瞬間だった。
東京から満開のそば畑を見ようと大勢のツアー客が
来たため、地元のケーブルテレビ「上田市行政
チャンネル」からも撮影隊がやって来た。
そばの実が黒く色付いたら、都会から来たツアー客が、慣れない手付きで鎌を持ち、
刈り取りをした。
そして脱穀。納屋の奥で眠っていた千歯扱き(イラスト↑)や
唐箕が大活躍している!!
収穫したばかりの新そばを粉にして、ゆきむら夢工房でそば打ち体験。
『原の郷そば活性組合』の人達が懇切丁寧に指導してくれて、都会の人達もいっぱしの
そば職人気取り!
こうして真田幸村の故郷に自慢がひとつ増えたのです。
めでたし めでたし
『真田戦国ロマンそばプロジェクト物語』を楽しんでいただけたでしょうか。
私の30年来の友人である絵本作家の高橋由為子さんにお願いをして描いてもらいました。自身も真田に来て、風景を見たり、物語に登場する人たちに取材しながら描いてくれたので、イラストの一つ一つに彼女の愛着を感じます。
この物語は2011年の冬から始まり、2012年の冬までおよそ1年間リアルタイムで、旧サイトに掲載したものです。
掲載終了後、「すごろく」に仕立てて印刷し、関係者に配布したところ、上田市の小学校から「食育」の教材に使えないだろうかという、ご希望をいただきました。そこで、思い切って私の自費で上田市の小学校と中学校の生徒全員15,000人に無料配布いたしました。(苦笑)
ちょうど、冬休み前に配布したため、お正月におじいちゃんやおばあちゃんと一緒にやったというお話を聞いて、作成し甲斐があったと喜びました。
今回、再度サイトに掲載するにあたり、サイトをご覧の皆様にも、すごろく遊びを楽しんでいただけたらと思い、PDFのデーターにいたしましたので、プリントアウトして遊んでいただければ、幸いです。